福祉事業者さま

下記の福祉事業者様と業務提携しています。

福祉事業者さまの声

本当の意味での自立について考え、支援ができる福祉施設として

竹中一功
竹中一功

私共、NPO法人たつのGHOが「人に笑顔プロジェクト」における廃給湯器の分解を請負わせていただいて5年目になります。
支援員、障がい者共にリサイクル業に従事した事の無い者ばかりが集まってスタートしたものですから、請負当初は毎日が試行錯誤の連続でした。
「本当に仕事として成立するのだろうか」「障がい者には不向きな業種なのではないか」と、日々自問自答しながら利用者の方々と必死に取り組んでいたのを覚えています。 しかし、少しずつ技術を習得し、安定した量の給湯器を分解できるようになってくると、まず障がい者たちの意識が変わっていきました。 それまでは私の指示に従って仕事をこなすだけであった者が、少しずつ自ら考え、給湯器の一日の分解量を計画し実行する様に変化していきました。 そして自ら休日出勤や残業の希望を願い出る様になりました。
変化したのは業務の面だけでは無く、「貯金したいんですけど、通帳ってどうやって作るんですか」「家を出て一人暮らしを始めたいのですけど、どうやれば良いですか」 等の生活面での自立に向けた行動が見られる様になりました。それは、仕事を任されているという責任と、自分がいるから給湯器の分解が出来ているという自負が生まれた結果だと思います。 そして、たつのGHO設立以来から障がい者就労支援に関わっている私は、支援員の支援によって作り上げられた障がいを持つ利用者と、自ら気付き、環境や業務によって成長した障がいを持つ利用者では 「仕事」に対する考え方が根本的に違い、後者は社会に出てから経験する様々な困難に立ち向かっていく力が備わっていると感じました。 これは、健常者、障がい者に関係なく、私を含め社会で働く人間全てに求められる姿勢であると思います。 そして福祉従事者である私が考える「自立」と彼らが一般社会に出て求められる「自立」の違いに気付き、今では「本当の意味での自立」について考え支援を行う様になりました。
「人に笑顔プロジェクト」に参加させていただき、障がい者の意識が変化しただけで無く、私を含めた支援者の考え方、引いてはたつのGHOとしての障がい者支援の根本的な在り方を考えさせていただきました。
今後は請負業務において貢献させていただくだけで無く、微力では有りますが、たつのGHOとして健常者・障がい者関係無く、何かお力になれればと考えており、それが「たつのGHO全体の自立」にもなると考えております。

 

 

“働くこと”の本質と向き合う「大切な教材」として

松尾公平さん
松尾公平さん

あかね園は設立から30余年、長く安心して地域で“働き”“暮らす”という理念のもと、これまでに約500名の方達を企業へ送り出してきました。
障がいがあっても社会に出て地域や企業で“受け入れられる”だけではなく”頼られる存在”となるには、第一に「生活力」そして、どんな職場、職種でも求められる基本的な「働く姿勢づくり」が大切となります。
そんなあかね園の取り組みにとって、多くの「学び」の要素を有する“人に笑顔プロジェクト”の廃給湯器の分解作業は、欠かすことのできない貴重な教材です。

①適切な工具の使用等を通して学ぶ「安全への意識」。
②使用した道具を所定の場所で管理する「整理整頓」の習慣。
③声をかけ合い、給湯器の移動や運搬で身につく「協調性や筋力」。 
④解体作業を通して身につく「巧緻性や手指の力」。
⑤数多くの部品選別で培われる「確実性」
⑥作業の合間の「報告、連絡、相談」。   等々…

近年、園に通う多くの利用者達は社会で働いた経験のない10代の若者達です。
年々世の中が便利になることに併せ、多くのサポートを受けながら育ってきた彼らは、本来は逞しく、多くの力を潜在的に有しているにも関わらず、重い荷物の運搬、カッター等の使用、掃除用具の使い方等、ひとつひとつが初めてのことばかりです。
あかね園ではそんな利用者達に「自分のことは自分で考え、行動する」ことを求め、一日約6時間の「働くこと(廃給湯器の解体)」を通じて様々な経験、体験を重ねていきます。

このプロジェクトをあかね園が請負い2年が経過しました。
先日、“人に笑顔プロジェクト”の初代メンバーの企業への採用が決まりました。
最初は「わかりません」「できません」とすぐにあきらめていた姿も今では懐かしく、心身共に逞しくなり自信に満ちた顔であかね園を巣立っていきました。
また、思いがけない嬉しい事もありました。この給湯器の分解作業に魅了された地域のボランティアの方々が連日、足を運び利用者と共に汗を流して下さるようになりました。地域の方々と共に働く経験は利用者にとっての良い刺激でもあり、障がい(者)の事を知って頂く貴重な機会でもあります。
こうした“人に笑顔プロジェクト”があかね園と地域との“橋渡し”をして頂いたご縁を利用者職員一同、大切にしながら今日も工場では心地よい工具の音と利用者達の活気のある掛け声(「お願いします!」「ありがとうございます!」「後ろ通ります!」)が響いています。

最後に、この“人に笑顔プロジェクト”(障がい者自立支援事業)の輪が全国の福祉施設へ広がり、障がい者の工賃アップと給湯器の国内リサイクル(資源の有効活用)に繋がれば、と切に願っております。